わたしがトイレへ行くと、猫もついてくるし、ドア前で鳴くこともあって困ったな。
どうして、トイレまでついてくるのか理由が知りたいな。
今回は、このような疑問にお答えします。
あなたがトイレへ行くため移動すると、猫もついてくる経験をした人も多いでしょう。
しかも、あなたがトイレから出てくるまでずっと、ドア前で鳴いていて落ち着かないと思うかもしれません。
猫がトイレやお風呂場までついてきたり、出てくるのを待っている猫のことを「猫ストーカー」というんだそうです。
なんだかかわいそうなネーミングですね。
でも、単独行動を好む猫が、どうして飼い主さんのあとをついてくるんでしょうか。
「もしかしたら、病気なのかな、、、」と思うかもしれません。
野生時代には見られなかったこの行動の原因を知って、猫のストレス軽減を行いましょう。
猫が飼い主さんのトイレについてくる7つの理由
猫が飼い主さんのトイレについてくる理由は、以下の7つになります。
- 飼い主さんが好き
- 飼い主さんが見える位置にいてほしい
- 飼い主さんに遊んでほしい
- 猫が入れない場所のため、好奇心で中に入ってみたい
- 「もしかして、おやつくれるのか?」と期待している
- 飼い主さんをお母さんと思っている
- 飼い主さんと離れるのが不安<分離不安症>
7つの理由について、解説します。
飼い主さんが大好き
いつも飼い主さんの近くにいたくて、飼い主さんが動くと後をついてくる行動は、離れたくない気持ちが強いためです。
トイレに限らず、お風呂場までへついてくる猫もいます。
飼い主さんの移動先がトイレと認識があるわけじゃないってことです。
トイレやお風呂場の中まで一緒に入るわけにもいかないので、飼い主さんがトイレやお風呂から出てくるまで扉の前で鳴いていることもあるんですが、
よっぽどひどい鳴き方をしない限り、猫の機嫌を取ってはいけません。
鳴けばすぐに構ってくれることを覚えると、飼い主さんが外出するとき大騒ぎする可能性があるからです。
猫が慕ってくれるのはうれしいですが、ここはぐっと我慢をして塩対応していきましょう。
ある程度の距離を保って猫に対応すると、「鳴いても無駄だ」とわかって、鳴きやむことが多いよ。試してみてね。
飼い主さんが見える位置にいてほしい
在宅でお仕事をされていたり、常に自宅ですごしている飼い主さんは、猫にとって生活の中に居て当たり前の人になります。
猫の視力は0.1ほどですが、ぼんやりと見える飼い主さんの輪郭とニオイで、同じ空間にいることはちゃんとわかっています。
だから、トイレだけじゃなく飼い主さんが室内を移動すると、見える位置に猫自身も移動するため、ついてきているように見えるんです。
うちの猫なんて、わたしのルーティーンを覚えちゃって、私が移動し始めると、先回りしてることもあるよ。
たまーに、蹴とばしそうに・・・・💦
単独行動で自由気ままな生活をおくっているようにみえても、実は飼い主さんがいないと、寂しい気持ちになる猫もいるからです。
飼い主さんに遊んでほしい
飼い主さんが移動すると、一緒についてきて足に頭や体をスリスリしてくることありますよね。
猫が自分の頭や体をスリスリすることで、飼い主さんのことを「信頼してるよ🎵」という意味があるんです。
この行動の本当の意味は、
遊んでほしいよ~。
と、飼い主さんが立ち上がった時、遊んでもらえると思って、必死にアピールしてるしぐさです。
そのときは、一緒に遊んで、コミュニケーションをとりましょう。
猫が入れない場所のため、好奇心で中に入ってみたい
普段部屋の中で放し飼いにしていると、自由気ままにすごす猫も、人のトイレやお風呂場など入れない場所ってありますよね。
いつも閉まっているドアの向こうに何があるのか、好奇心旺盛な猫は探検したくなります。
この理由は、飼い主さんというより未知の空間に入ってみたい気持ちが勝っていて、「飼い主さんについていけば、一緒に中へ入れる」と知っているんです。
うちの猫は、私が冷蔵庫を開けると走ってきて入ろうとするよ。
何度ドアに挟まりそうになったか、ヤンチャすぎるのも大変。💦
縄縄張り意識が強い猫は、未知の場所にも危険なものはいないか確認し、全ての場所に自分のニオイをつけたいと考えるため、点検パトロールを行っている気持ちかもしれませんね。
「もしかして、おやつくれるのか?」と期待している
飼い主さんが急に立ち上がり、どこかへ移動しようとすると、
「もしかして、おやつをくれるのかな~?」
と思って、急いでついてくることがあります。
トイレやお風呂場のドアの前で鳴いてたからと、「さみしかったね、ごめんね~」とご褒美おやつをあげてなだめるのは絶対にNGです!
1度与えてしまうと、猫は鳴けばおやつをくれると学習してしまうので。
ただし、食事時間が近ければ、「そろそろご飯の時間では?」とおなかがすいたことを飼い主さんにアピールすることがありますので、そのときは決まった量のご飯を上げてくださいね。
毎日決まった時間に決まった量のフードを与えていれば、お腹がすきすぎることはないので、食事のルールはしっかり守りましょう。
飼い主さんをお母さんと思っている
子猫がおかあさん猫のそばを離れず、ぴったりくっついているように、飼い主さんをおかあさんと思っている猫は飼い主さんの側に寄り添いたいと思っています。
寄り添うことで、漠然とした安心感があるんです。
小さいころから飼い主さんと一緒の生活をしていると、子猫時代の感覚が抜けきれず、親離れができないことがあります。
避妊・去勢手術をしても、赤ちゃん返りをして同じ行動をとくことがあるよ。
飼い主さんと離れるのが不安<分離不安症>
飼い主さんと離れてしまうと、パニック状態になり異常行動がみられることから、精神的に大きな不安を抱えてしまう<分離不安症>を発症しているかもしれません。
これは、猫が飼い主さんに対して過度に依存してしまい、一瞬でも飼い主さんの姿が見えなくなると不安になってしまうんです。
迷子になった子供のように、不安になりパニックで鳴きだしてしまうようなイメージです。
飼い主さんから親離れができていない猫は、分離不安症になりやすいよ。💦
普段から猫と一緒に遊んであげたり、コミュニケーションが不足していると、ストレスから発症することもあります。
【補足】飼い主がトイレに行くと鳴く猫もいる
猫がトイレについてくるだけでなく、扉の前で鳴く猫もいて、Twitter上でも投稿されています。
飼い主さんは、下着を下ろした状態で、便座に座った状態で乗ってくるわけです。
猫には関係ないことでしょうが。
猫を大切にするからこその、うれしい悲鳴ですね。
ストーカーのようにトイレまでついてきて、飼い主さんがトイレから出てくるまでずっと鳴いてる姿はかわいいですが、落ち着かないでしょう。
でもまたそれが、かわいくて幸せに感じられる飼い主さんは素敵です。
猫がトイレまでついてきて鳴きだす猫の特徴は、1頭飼いの猫に多くみられるようです。
遊び相手の猫がいないので、寂しいのかもしれませんね。
猫の「分離不安症」とは
「分離不安症」の言葉を聞いたことがあっても、具体的な治療法や予防法を紹介していきます。
猫の分離不安症はどんな症状か
飼い主さんと離れることでパニックを起こしてしまう精神病の1つです。
飼い主さんが部屋を出たとたん、ドアの前でずっと鳴き続けたり、ドアを引っかいたりする行動は、分離不安症の症状で代表的なものです。
分離不安症になると、猫にとって過度のストレスを感じているため、改善策が必要です。
猫の分離不安症の治療方法と予防策
猫が自立できるように、必要以上に構いすぎないようにしましょう。
常に飼い主さんが手助けすると、自立するタイミングがないので、いつまでたっても親離れができないからです。
初めはつらいかもしれませんが、猫が一人でお留守番できるようになると改善されることがあります。
最初は10分ぐらいから、少しずつ時間を長くして慣らしましょう。
留守番させるときは、退屈しないようにキャットタワーやおもちゃで遊べる環境も作ってあげてね🎵
飼い主さんが外出するとき、「行ってくるね」など声をかけると、飼い主さんが出かけることを猫は察知します。
自分の側から離れることを感じないように、飼い主さんが出かけるときも普段通りの態度で接しましょう。
日頃から、猫に対して過剰な対応をしないことが一番の予防策です。
猫がかわいくて仕方がない気持ち、私もすっごくわかります。^^
ただ、猫に対してはいつでも1番に優先してくれると思わせないことで、我慢することも覚えさせてください。
「私(飼い主)の生活の中に、あなた(猫)がいるんだよ~」ぐらいのスタンスで対応すればオッケーです。
猫に対してそっけない態度のときと、全力で一緒に遊んであげるときのメリハリをつけてあげると、猫もわかりやすいのでおすすめです。^^
普段から徹底することで飼い主さんが外出で長時間不在になったとしても、不安が減り、ストレスも溜まりにくくなります。
分離不安症は精神的な病のため、回復がむずかしいと言われています。
猫にとっても飼い主さんにとっても、発症しないように心がけてくださいね。
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猫が飼い主さんのトイレについてくるときの3つの対処法
愛猫が飼い主さんのトイレについてくるときの対処法は、以下の3つになります。
- ついてこようとしても、気付かないフリをする
- 普段からコミュニケーションを取っておく
- 普段から猫だけで過ごす時間をつくる
3つの対策について、順番に解説します。
ついてこようとしても、気付かないフリをする
猫がトイレやお風呂場までついてきたとしても、知らんぷりしましょう。
そこで猫のご機嫌をとったり構ってしまうと、分離不安症を発症する可能性が高まります。
目線も合わせないほうがいいね。
普段からコミュニケーションを取っておく
猫とのコミュニケーション不足によるストレスから、トイレやお風呂場までついてくることがあります。
普段から安心してすごせるように、毎日10分でもいいので一緒に遊んであげましょう。
飼い主さんとのコミュニケーションがとれていれば、分離不安症を発症する予防になりまよ。
遊ぶだけじゃなく、ブラッシングや撫でてあげることで病気やケガの早期発見が出来て、猫も安心するからおすすめです。^^
普段から猫だけで過ごす時間をつくる
分離不安症の予防として、飼い主さんと離れてお留守番できるようにする方法をご紹介しましたが、普段から猫が飼い主さんと触れ合えない時間を作ることが有効であるといえます。
飼い主さんが外出し、本当のお留守番をさせるのではなく、別の部屋に移動するだけでも効果はあります。
普段から離れる時間をつくることで、猫も安心してひとりですごせるようになるんです。
ひとりでちゃんとすごせたら、一緒に遊んであげるなど褒めてあげてね。
まとめ:猫がトイレについてきたり、ドア前で鳴いても「猫ストーカー」と呼ばないで
猫が飼い主さんのトイレについてきて鳴くのは、家猫特有の理由が原因になっています。
寂しい気持ちやお腹が空いたときなど、豊かな感情表現を飼い主さんにアピールしているんです。
猫はもともと単独行動を好む動物のため、子猫のころから飼い主さんが過剰にお世話をしてしまうと、精神的に大人になりきれず飼い主さんが見えなくなると急に不安になってしまうこともあります。
不安が大きくなると「分離不安症」になることがあり、一度発症すると食欲不振・トイレ以外で粗相・異常行動などが見られます。
不安=ストレスになるため、日頃からストレスを溜めないようにある程度猫と飼い主さんの関係性にも距離を置きましょう。
可愛がるだけでは、猫の本当の健康管理とは言えないからです。
健康寿命をのばし、愛猫と幸せな生活を送りましょう。^^
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