生活環境が変わったことで、急に猫がトイレで寝るようになったので心配だわ
今まではしなかったのに、どうしてトイレで寝るようになったのか知りたい
今回はこのような疑問にお答えします。
結論からお話すると、飼い主さんが気づいていないだけで、猫は仕方なくトイレで寝るしかなかったことが1番多い理由になります。
生活環境が変わったときなど、急に猫がトイレ寝るようになると「体調が悪いのかな・・・」と不安を感じるかもしれません。
新しく猫を家族に迎えたときも同じような行動が見られることがあり、新生活の期待とはうらはらに心配する人も多いでしょう。
この記事では、猫がトイレで寝る理由について、解説します。
猫がトイレで寝る理由7つ
猫がトイレで寝る理由は、以下の7つです。
- 安心できる場所がトイレしかなかった
- ストレスや不安を感じている
- 狭い場所が好きだから
- 寂しがっている
- 実は、トイレだと思っていない
- 病気が潜んでいる
- 認知症になっていた
7つの理由について、解説します。
安心できる場所がトイレしかなかった
猫は狭くて暗い場所が落ち着くため、室内飼いの猫は室内で静かにくつろげる場所を探します。
気に入った場所がみつからないとき、自分のニオイがするトイレで落ち着こうとするのです。
猫は、自分のニオイがする場所が安心できるため、結果的にトイレしかなかったということ
生活環境が変わって、今まで猫がくつろいでいた場所がなくなり、自分のニオイがする場所がトイレだけになったと考えられます。
「犬は人につき、猫は家につく」と言われるとおり、生活環境の変化にも敏感にかんじてしまうため、ケアが必要です
トイレで寝るときは、トイレ以外で落ち着ける場所を作ってあげましょう。
ストレスや不安を感じている
猫は体温調節が難しい動物なため、室内の温度は常に適温に保つ必要があります。
快適な空間が崩れると不快に思い、ストレスが溜まってしまうのです。
飼い主さんの不在時間が多い、コミュニケーション不足など猫と遊ばないことで、さみしく感じるとストレスに変わることがあります
ストレスや不安を感じると、自分のニオイで安心したいと思うようになり、唯一の場所がトイレだったのでしょう。
狭い場所が好きだから
猫は丸まって眠ることが多く、体がフィットするぐらいの狭い場所だと安心します。
ドーム型のトイレのように、体を隠せるタイプだとさらに落ち着く空間になることも。
くつろげる場所が他にないために、仕方なくトイレで寝ることが多いです。
猫のお気に入りになるような場所を作ってあげましょう。
寂しがっている
”自由気ままな生活”を送って飼い主さんにツンデレなイメージの猫ですが、実は寂しがり屋な一面も持っています。
おかあさん猫と離れた子猫や、飼い主さんが長時間外出のため会えない時間が長くなると、「寂しい」と感じて自分のニオイのするトイレで落ち着こうとするのです。
去勢手術済みのオス猫は特に、甘えん坊になると言われています
飼い主さんと同じ空間にいると、飼い主さんの気配を感じ、安心して眠ることも多いでしょう。
うちの猫もぐっすり寝てるな~と思って、別の部屋へ片付けに出るとすぐに起きてきて、ニャァニャァ鳴いて甘えてきます。
猫の甘え声に負けてしまい、相手になってあげると片付けが一向に進まないことも
自分の甘さのせいですね、失礼しました。
実は、トイレだと思っていない
子猫によく見られますが、トイレトレーニングが終わっていない猫だと、猫砂の入った入れ物=トイレと認識していないかもしれません。
入っていた猫砂が居心地よくてくつろげる空間だと感じ、安心できる場所としてインプットされるようです。
子猫は、猫砂でも遊でしまうこともあるため、遊び方が激しいと掃除が大変
病気が潜んでいる
膀胱炎や尿路結石を発症していたら、おしっこがするっとでない・排泄時に痛みを伴うなどの症状が見られます。
病気が腎不全になると、排尿回数が増えることで体力も落ち、排泄後疲れてそのままトイレで眠ってしまうことも。
猫がトイレで排泄するとき、普段と違う様子が見られたら、動物病院の受診を推奨します
トイレで寝る原因として病気を疑う場合は、おしっこの量や排泄中・排泄後の様子も確認して判断してください。
でも、猫がトイレを使うタイミングをずっと見張ってるわけにもいきませんよね。
猫ファーストな生活を送っていても、いつトイレに入るかわからないのに、つきっきりで対応することは難しいでしょう。
猫に「トイレ入るときは、教えてね」とお願いするわけにもいかず、「どうしたらいいんだろう」と悩んでいる人、多いかもしれません。
認知症になっていた
高齢猫に見られる症状で、空間認識がわからなくなったり、当たり前の習慣を忘れてしまったりなどの原因により、トイレを排泄場所と認識していないのです。
▶高齢猫がトイレ以外でうんち/おしっこする原因と対処法8つ!粗相するのはなぜ?
猫がトイレで寝る場合の対策3つ+α
猫がトイレで寝る場合の対策は、以下の3つです。
- 寝てたら移動させる
- 最適な環境に変える
- 一緒に遊ぶ時間を作る
3つの対策について、カンタンに解説します。
寝てたら移動させる
「トイレで気持ちよく眠っているところを移動させると、起こしちゃうからかわいそう。」
なんて思わなくて大丈夫です。移動させてもまたすぐに寝るので。
それよりもトイレでずっと寝ることで、細菌感染のリスクを考えると、清潔な場所で眠ったほうが安心です。
猫自身の足で移動するほうが望ましいため、トイレ外までおやつを使って誘導するなど工夫するとよいかもしれません
根気のいる方法ですが、猫がトイレで寝る習慣をやめさせましょう
最適な環境に変える
猫が部屋の中で安心して落ち着ける場所を作ってあげてください。
人の動線上から外れた場所や、テレビなどにぎやかな音がしない場所に、猫のニオイがついたベッドや毛布を置いてあげると改善します。
人の目が届かないキャットタワーや、猫の体がちょうど入るぐらいの隠れるスペースでも落ち着くはず
あとは室内の空調も、猫が快適にすごせる温度設定(20~28度)を保ってあげましょう。
1度生活環境を見直すことも大事です。
一緒に遊ぶ時間を作る
飼い主さんがお仕事など長時間外出し、疲れて帰ってきても、猫と一緒に遊ぶ時間を作っていますか?
「外出中はずっと寝てるし、気にする必要ないのでは・・・」と思ったら大間違い
なぜ飼い主さんの外出中ずっと寝ているのか
その理由はもちろん、夜行性の動物だから昼間寝てることもありますが、飼い主さんがいないことでやることがなくて寝てることも多いんですよ
猫だって、独りぼっちで長時間留守番をすると寂しいのです。
どんなに疲れていても、1日10分でもいいので、全力で一緒に遊んであげてください。
うちの猫も粗相やイタズラが多く困っていたけど、「一緒に遊んであげてなかった」ことに気づいて、毎日必ず一緒に遊んであげるようになってから、やらなくなりました。
「もっと構ってほしい」ってアピールだったようです
(参考)経過観察をする
家族に迎え入れたばかりで、慣れない環境が原因で不安になっているのかもしれません。
不安による引きこもりであれば、強引にトイレから出さず、しばらく様子を見て経過観察しましょう。
猫が自分でトイレから出てこれば、問題ありません。
まとめ:猫がトイレで寝る理由…猫が悪いわけじゃなかった
猫がトイレで寝るのは、生活環境が猫に合っていないことが原因の中で一番多いです。
小さな環境の変化にも敏感に察知してしまうため、飼い主さんの気づかないところでも、ストレスや不安を感じてしまったかもしれません。
じっくり行動を観察し、原因の元を解消してあげましょう。
泌尿器系などの病気を発症している可能性もあります。
トイレで排泄しようとしたら普段と変わったことがないかチェックすることが大切です。
慢性腎不全は不治の病なので、下部泌尿器のケアは特に大事。
愛猫の健康寿命をのばして、幸せな生活を手に入れましょう。
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