よく「おから系は安全だ」と聞きますよね。
私もその一人で、食品から作られているからかなと安易に考えていました。
でも、待てよ。あれ?完全天然素材とは書いてないぞ?
ということに気づき、調べてみるとビックリしました。
カビやすい性質から、防腐剤や防カビ剤が使われている製品がありました。
猫に安全なものを使ってもらうために、原材料って大事なんだなとつくづく思い知らされました。
他にも、飼い主さんにとってのデメリットもありますので、当記事では、全て包み隠さずにご説明します。
順番にご紹介します。
猫砂「おから系」の特徴
大豆から豆乳を絞ったあとのカスに、澱粉やコーンスターチなどの天然の凝固剤で固めて作られた猫砂です。
食品から作られているため、猫の体にやさしい素材なのが特徴です。
食物性のため、長い年月をかけて土に還る環境にもやさしいSDGsにもつながる素材と言えますね。
猫砂「おから系」を選ぶデメリット7つ
猫砂「おから系」を選ぶデメリットは、以下の7つです。
- 固まるまで時間がかかり、掃除が大変
- 湿気を吸い取りやすいため、カビや虫が発生しやすい
- 添加物が含まれていることがある
- うんちやおしっこの消臭力が低い
- おから特有のニオイがある
- 尿の採取が大変
- 保管が大変
7つのデメリットについて、解説します。
固まるまで時間がかかり、掃除が大変
おから系の猫砂がおしっこを吸収して固める凝固剤の役割として、コーンスターチや澱粉が使われています。
他の素材に比べると、おしっこを吸収して固まるまでに時間がかかってしまうため、しっかり固まるまでトイレに置いておかなくてはいけません。
固まってから片付けるんですが、それまでは部屋中にニオイが広がりやすいです。
すぐに片付けないと、片付けるのを忘れてしまいそうだね。💦
その後、気分的に落ち着かなくて、トイレ本体の丸洗いと砂の総入れ替えをしましたとさ。(;一_一)
湿気を吸い取りやすいため、カビや虫が発生しやすい
室内の湿度が高かったり、特に梅雨時はトイレに置いてあるだけでも湿気を吸い込んでしまうため、カビや虫が発生しやすくなります。
対策としては、こまめに猫砂の総入れ替えを行うことになり、他の素材より多く必要になってきます。
カビや虫、湿気防止のために、防腐剤や防カビ剤が含まれている製品もあるんだよ。
おから系の猫砂を使いたいのであれば、防腐剤・防カビ剤などが含まれていないものを選ぶと、猫が食べてしまっても安全です。
総入れ替えする頻度を多くすることで、湿気を防ぎカビや虫の発生も抑えることができるので、化学物質は必要ありません!
きれい好きの猫は、カビや虫が発生したトイレを嫌います。
トイレ以外の場所で粗相したり、我慢して膀胱炎などの病気を発症する可能性もあるため、トイレは常に清潔にしてね。
添加物が含まれていることがある
おから系の猫砂は、食品である「おから」と天然の凝固剤である「澱粉やコーンスターチ」を使って作られています。
しかし、他の素材にくらべて固まるまで長い時間がかかり、かっちり固まりません。
おから猫砂の弱い部分を補うために、科学合成品や消臭剤・防腐剤・防カビ剤などを添付している種類も販売されています。
おからの猫砂を購入するときは、成分の確認をおすすめします。
うんちやおしっこの消臭力が低い
大豆に含まれるフラボノイド成分が消臭機能の役割をしているんですが、自然成分のため、科学物質に比べて効果は低いです。
ニオイが気になる場合は、別の消臭方法を工夫する必要があります。
無添加で消臭力が抜群にいい猫砂はこちらの記事をご参照ください。
おから特有のニオイがある
ほとんど気にならない程度ですが、おからのニオイが残っています。
食品からのニオイなので害はありませんが、ニオイを嫌う猫もいますので、その場合は木の素材でできた猫砂と混ぜて使うことをおすすめします。
飼い主さんより、猫のほうが嗅覚が優れているため、嫌がっていないか確認してください。
おからのニオイに、おしっこのニオイがまざったとき、悪臭に感じる人もいると思いますので、こまめな室内の換気は必要になります。
室内にエアコンをつける時期は、窓が開けられないから大変だぁ。
尿の採取が大変
おからだけに限らず、おしっこを吸収して固めるタイプの猫砂は、動物病院などで尿検査のために採尿することが大変です。
猫がおしっこをする素振りをみせたら、すかさずおしりの下におしっこを吸わせる専用キットを置いて採取する方法があります。
しかし、猫のトイレ中は特に警戒心が強いため、採取成功確率は限りなく低いと言えるでしょう。
採尿に関しては、トイレの下段にあるシートでおしっこを吸収させるシステムトイレが簡単に採取できるよ。
おからは、固まるまでに時間がかかると言っても、おからが含んだおしっこを採取するとどうしてもおから成分も入ってしまうため、おすすめできないんです。
保管が大変
おから系は湿気を含みやすく、カビや虫が発生しやすいため、開封したら密閉した状態を保つ必要があります。
直射日光の当たらない湿度が保たれている場所で保管してください。
猫砂「おから系」を選ぶメリット4つ
猫砂「おから系」を選ぶメリットは、以下の4つです。
- 安全性が高い
- 価格が安い
- 軽くて持ち運ぶのが楽
- トイレに流せて、掃除が楽
4つのメリットについて、解説します。
安全性が高い
原材料が大豆で作られているので、猫が食べてしまっても体に悪影響が出にくく、安全です。
ちなみに食べてしまう理由は、偶然だけじゃないんですよ。
猫砂を食べてしまう原因は「猫がトイレ砂を食べるのをやめさせる方法!6つの原因から対策…老猫には危険信号」の記事をご参照ください。
砂かけをすると足におからの粉塵がつくことがあり、毛づくろい中に舐めてしまう場合がありますが、少量のため問題ないです。
猫が排出後に前足で砂かけをしても、粉塵が舞いにくいから吸い込むことも少ないよ。
化学物質の猫砂と違って、豆腐を作る過程ででてくるおからは食品のため、猫砂の粉塵が舞い上がったとしても、空気を汚すこともありません。
防腐剤や防カビ剤が入っていないものであれば、安心して使えます。
価格が安い
猫砂は毎日使うものなので、コストも気になりますよね。
うんちやおしっこをしたら、その都度取り除いた砂を継ぎ足したり、最低1ヶ月に1回は総入れ替えが必要なので、費用がかかってきます。
おから系の猫砂は比較的安く購入できるため、気兼ねなく猫砂を全入れ替えすることができて、経済的にも安心です。
もともと廃棄する素材を、猫砂として再利用しているため、原材料がタダだから安く提供できるんです。
軽くて持ち運ぶのが楽
ネットで購入したとしても、部屋のなかで砂の入った袋を持ってトイレに継ぎ足したり、総入れ替えしたり猫砂自体が重いと重労働ですよね。💦
若くない私も昔、猫砂の袋を持ち上げて腰を痛めました。
おからの猫砂は、他の素材の比べてとても軽いため、女性でも簡単に手軽に持ち運ぶことができます。
トイレに流せて、掃除が楽
柔らかくて水溶性の素材なので、トイレに流すことができます。
トイレに流すことができますが、多くのメーカーはトイレの詰まり防止のため「1回に100g以内で流す」と推奨しています。
一度に大量の猫砂を流すと、下水管の途中で膨張して詰まってしまうから注意しましょう。
また、トイレに流すのが怖い飼い主さんは、可燃ごみとして捨てることもできますので、ご安心くださいね。
まとめ
おから系の猫砂は、大豆から豆乳を絞ったときにでるカスが原料のため、猫にも環境にもやさしい素材です。
おしっこを固める凝固剤も澱粉やコーンスターチなど天然のものを使用していますが、他の素材と比べると固まりが弱いため、化学合成物を使っている商品もあります。
食品のため長時間放置していると、カビや虫が発生することもあり、防腐剤や防カビ剤が含まれている商品もあります。
猫の健康のため、おから系の猫砂を使う場合は、添加物の入っていない商品を選ぶことをおすすめします。
メリットやデメリットがそれぞれありますので、確認していただいた上で使用するかどうか決めていただけるといいかなと思います。
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