猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないのなぜ？下手や本能忘れもある8つの理由とは

今回は、このような疑問についてお答えします。

結論からお伝えすると、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さない理由は、野生時代の危機感がゼロになった可能性が高いです。

野生時代の本能が不要になり、猫砂かけする必要もなくなったため。

現在のイエネコは多頭飼いじゃない限り、外敵といわれる存在はいません。

最後までお読みいただければ、理由によって、改善が期待される対策がわかります。

この記事では、猫の専門資格をもつ私が、”猫砂かけしなくなった…うんちを隠さない理由”について解説します。

猫砂かけしなくなった…うんちを隠さない理由8つ

猫砂かけしなくなった…うんちを隠さない理由は、以下の8つです。

8つの理由について、カンタンに解説します。

　　　

①野生時代の本能を忘れがち

野生時代の本能を忘れがちになると、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないことがあります。

イエネコの場合は外敵がいないため、ニオイを隠す必要がないことを学習するため。

猫が排泄物に砂をかけるのは、野生時代からの本能の名残から『排泄物に砂かけして、外敵に自分の居場所と隠す』ことが理由です。

すべての猫が覚えているわけではないため、全ての猫にあてはまるわけではありません。

　　　

②不器用で砂かけ下手

見当違いの場所へ砂かけした結果、猫砂かけしなくなった…うんちを隠せないことがあります。

単純に猫砂かけが下手なため。

猫自身は排泄後、排泄物の上に砂かけしているつもりなのです。

飼い主さんからすると猫が一生懸命自分のニオイを消すそうと頑張っている姿に、愛おしささえ感じますよね。＾＾

ちなみに、【砂かけ】が下手な猫は全体の約3割もいるという集計結果もでています。

　　　

③面倒と思っている

猫が砂かけを”面倒”と思っていると、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないことがあります。

外敵のいない場所では、”トイレハイ”になる場合もあり、テンションが上がってしまうため。

猫の【トイレハイ】とは、排泄後、急にダッシュして部屋の中を走り回る行動をすること。

すっきり出し切った瞬間、爽快感からハイテンションになっているので、落ち着いて砂をかけるなんて、

と思っているのかもしれません。

室内飼いだと、外敵もいませんしごはんも狩りをする必要がないため、砂をかけなくても問題ないと感じたんでしょうね。

　　　　　　

④飼い主さんに片づけを依頼

飼い主さんに片づけてほしくて、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないことがあります。

猫は『排泄したら飼い主さんが片づけてくれる』ことを学習したため。

「おいおい、少しは砂かけろよ～( ;∀;)」

　　　　　

⑤わざと自分のニオイを残したい

わざと自分のニオイを残すため、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないことがあります。

マーキングの１つで、自分の存在をアピールするため。

野生時代の猫は自分の縄張りをアピールするために、おしっこをかけてマーキングしますよね。

わざとニオイを消さずに砂をかけず放置することがあります。

縄張り意識が強い気持ちが残っている猫だと、普段から排泄したあと砂をかけないことが多いです。

　　　

⑥トイレから早く離れたい

トイレから早く離れたくて、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないことがあります。

トイレでの無防備な状態を怖がっているため。

猫がトイレに入って排泄してるときは、完全に無防備な状態なので猫もまわりを警戒しながらうんちやおしっこをします。

排泄が終わると自分のニオイを消すために、砂をかけるのが猫本来の本能です。

しかし、気の弱い猫は砂をかけずにトイレから立ち去ることがあります。

　　　　　　

⑦実は、トイレが気に入ってない

トイレを気に入っていないため、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないことがあります。

猫は、トイレの環境にもこだわっているため。

衛生面で汚れていたりトイレのサイズが体に合っていなかったりする場合、排泄したら速攻でトイレから離れたくなるのです。

まあ、トイレが気に入らなくて排泄を我慢するよりは安心ですが、ストレスが溜まってしまう可能性が十分あります。

一度トイレ環境を確認し、改善して様子をみてみましょう。

　　　　　

⑧（子猫）先住猫が砂をかけてくれた

先住猫がかわりに砂かけしてくれたため、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないことがあります。

子猫に多く見れるますが、排泄後に砂をかけることを学習しないため。

しつけの段階で、子猫に【排泄後に砂をかけること】を教えないと、成猫になっても砂をかけることがわかりません。

飼い主や先住猫がかわりに砂をかけてあげると子猫も学習できず、砂かけの習慣化ができなくなる可能性もあります。

子猫は、母猫やまわりの猫からしつけをつけてもらって成長するため、飼い主さんも過保護すぎるお世話はせずに、見守りましょう。

　　　　　　

猫がトイレの砂をかける意味2つ

猫がトイレの砂をかける意味は、以下の2つです。

２つの意味について、解説します。

猫がうんちやおしっこをしたあと、前足をつかって砂をかけるしぐさってかわいいですよね。

野生時代からの名残で、意味があるんです。

　　　

①自分のニオイを隠すため

獲物からニオイで悟られないように、自分のニオイを消す必要があるため、猫砂をかけます。

狩りをするとき、ねずみやうさぎなどの小動物が強烈なニオイを察知すると猫の居ることに気づかれてしまうため。

猫の先祖が砂漠で生きていたこともあって、水分をあまり摂りません。

猫が縄張りを主張するため、おしっこをかけてマーキングすることはよく知られていますよね。

しっかり自分をアピールするため、おしっこの中に【フェリニン】という揮発性物質を含ませることで、強烈なニオイを発するのです。

ちなみに、獲物からだけじゃなく、外敵からも身を隠す意味もあります。

　　　　　

②病気を予防するため

科学的に証明はされていませんが、うんちやおしっこから病気を予防するために猫砂をかけていると言われています。

猫のうんちやおしっこには、細菌・寄生虫・ウイルスに感染していることがあるため。

猫も本能的にわかっていて、うんちやおしっこから感染源が増殖しないために砂をかけているのです。

おかあさん猫からの遺伝や、他の猫との接触などで感染する可能性があるので、なるべく接触してほしくないですね。

　　　

猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないときの対処法4つ

猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないときの対処法は、以下の4つです。

4つの対処法について、カンタンに解説します。

　　　

①猫砂の種類を変える

猫砂に対して不快感を感じていそうであれば、違う素材・大きさの猫砂に変えて様子をみてみましょう。

前足で砂をかく感触や粒の大きさなど細かいことですが、猫にも好みがあるため。

猫砂が気に入らないだけで、排泄後のうんちやおしっこに砂を描けなくなる場合があります。

　　　　　　

②トイレの置き場所を変える

トイレ環境が合わないかもしれないため、トイレの置き場所を変えてみましょう。

トイレの場所は騒がしくない場所を好むため。

人の動線上に置いてあると、猫は落ち着けないこともありますので、静かな場所に移動させて様子をみるとよいです。

　　　　　

③トイレのサイズを大きいものに変える

トイレサイズを大きいものに変えてみましょう。

今のトイレサイズが狭すぎて気に入っていないだけかもしれないため。

猫が快適に排泄ができるトイレの理想サイズは、猫の体長×1.5倍です。

衣装ケースの蓋を外した状態で猫砂を入れて、トイレとして使っている方も多く、猫用トイレより価格も安いのはうれしいです。

ただし、衣装ケースって置き場所に困る方もいらっしゃると思います。

なるべくコンパクトに収めたいという飼い主さんには、大きめサイズの猫用トイレも販売されていますので、検討してみてくださいね。

　　　

④トイレはいつも清潔にする

トイレは常に清潔な状態にしておきましょう。

汚れたトイレだと排泄を我慢する猫もいるため。

下部泌尿器系疾患などの病気を引き起こすリスクが上がり、危険です。

また、環境に敏感な猫は、衛生面が悪いトイレだとストレスがかかる可能性も上がります。

トイレを清潔な状態に保つことで、猫も気持ちよく落ち着いて排泄することができ、排泄物に砂かけをしてくれるかもしれません。

猫砂の高さは3～7cmの深さにすると、うんちやおしっこをしてもトイレの底までつくこともすくなくなりますので、おすすめです。

猫砂の適量ついては、こちらの記事をご参照ください。

　　　　

まとめ：猫砂かけしなくなった…うんちを隠さないのは、野生時代の本能忘れもあった

今回は、猫砂かけしなくなった…うんちを隠さない理由”について、解説しました。

猫が排泄後、うんちやおしっこの上に砂をかけない理由は、今の生活習慣からによることが多いです。

野生時代の本能である【砂かけ】は、室内飼いの猫にはあまり必要じゃないんですね。

猫の本能を忘れてしまう以外にも、猫砂かけしなくなったのはトイレや猫砂が原因かもしれません。

まずはトイレ環境を整えて、猫にとってストレスなく安心して排泄ができるようにしましょう。