うちの猫って、私たち家族以外だと逃げるんだよね。💦
猫って飼い主以外になつかない動物なのかな~?
今回は、猫が飼い主以外になつかない理由についてご紹介します。
結論からお伝えすると、愛猫への接し方が大きく影響しているようです。
猫は神経質な面があるため、誰にでも甘えるわけではありません。
しかし、安全が確認できた特定の人に甘えることはあります。
この記事では、猫の専門資格をもつ私が、”猫が飼い主以外になつかない理由”について解説します。
猫が飼い主以外になつかないのはなぜ?
もともと猫は警戒心が強いため、子猫時代の環境がその後の性格に影響します。
愛猫が飼い主以外になつかないのは、子猫のとき他の人間と接する機会がなかったことが考えられます。
猫の飼い主家族以外だと逃げる/怖がる/威嚇する理由5つ
猫の飼い主家族以外だと逃げる/怖がる/威嚇する理由は、以下の5つです。
- 【逃げる/怖がる】安全な人か分からないから
- 【逃げる/怖がる】性格が人見知りだから
- 【怖がる】飼い主家族以外の人を知らないから
- 【威嚇】自分の縄張りに知らない人が入ってきたから
- 【威嚇】強引に構いすぎたから
5つの理由について、カンタンに解説します。
【逃げる/怖がる】安全な人か分からないから
飼い主家族はニオイも知ってるし、安全確認が取れているためリラックスすることができます。
しかし、飼い主家族以外だと信用できる人かどうか、調べてみないとわかりません。
一度会ったことがある人でも、普段一緒に生活しない人だと、猫は忘れます。
わからない人に対する恐怖心がでてきて怖くなり、隠れ逃げるようです。
昔、生まれて2か月ほどの子猫を10日ほど預かり、その後親族のおうちへ。
その後、数年経って会いにいったら、すごく怖がって逃げちゃいました(´;ω;`)
ショックだったけど、こういう理由があったんだね。
【逃げる/怖がる】性格が人見知りだから
猫の性格も個体によって違います。
誰にでも人懐っこく甘える子もいれば、この世の終わりと言わんばかりに怖がって逃げ回る子も。
しかし、ほとんどの猫は人見知りな性格だと言われています。
初めて見るものや新しいニオイには警戒しますが、安全がわかれば懐いてくれるかもしれません。
【怖がる】飼い主家族以外の人を知らないから
うちの猫たちもそうですが、ずっと室内飼いで来客もほぼいない家だと、人に接するのはわたしだけです。
普段は家族とも一緒に住んでいないので、私の親が遊びにきても怖がります。
知らない人⇒知らないニオイ⇒不安⇒怖いようです。
後で知りましたが、生後半年までに経験したことがその後の猫生に大きく影響するんだとか。
もっと子猫時代に私の家族や友達に遊びにきてもらって、人と接することに慣れさせればよかったと思っています。
【威嚇】自分の縄張りに知らない人が入ってきたから
家猫は、飼い主家族の居住空間が自分の縄張りです。
自分の縄張り内は、常に偵察してニオイチェックしていて、飼い主家族のニオイもチェック済み。
危険がないと判断すると、知ってるニオイの空間でのびのび生活できるのです。
ところが、そこへ知らない人(知らないニオイ)が入ってくると、自分の縄張りから追い出そうとします。
要するに”自分の縄張り内に突然やってきた侵入者”といったところでしょうか。
知らないニオイは恐怖を感じるため、知らないニオイがする人に向かって威嚇するわけです。
【威嚇】強引に構いすぎたから
飼い主家族は、愛猫との接し方や「今は構ってほしくなさそう」ということが分かるため、猫に負荷がほとんどかかりません。
しかし、猫の気持ちを無視して近づき、強引に触ったり抱っこしたりするとビックリします。
猫は自分が嫌がることをする人に対して、攻撃的になり威嚇するのです。
急に触ったら、尖った爪でひっかいてやるニャー‼
猫の世話してるのに懐かないのは辛い…
猫は単独行動を好む動物なので、犬と比べると人への忠誠心が低いと考えられます。
しかし、家族の中で『猫の世話してるのに懐かない人』ができてしまうのも、辛いけど本当です。
遊び相手もしてトイレ掃除など猫の世話してるのに懐かないと想いがちですが、原因は他にあるかもしれません。
「ずっと家で猫と一緒にいてご飯もあげてるし、嫌がることもしてないんだけど…」
この場合もまた辛いですが、、猫の中で家族の優先順位を付けている可能性が考えられるのです。
猫の世話してるのに懐かない理由5つ
猫の世話してるのに懐かない理由は、以下の5つです。
- 外出時間が長く、猫と接する時間が極端に少ない
- 猫の嫌がることをする
- 低い声やにぎやかな声
- 苦手な香りがする
- 過去の辛い経験がトラウマになっている
5つの理由について、カンタンに解説します。
猫と接する時間が極端に少ない
お世話してるのに懐かないと思っている人は、猫と一緒にいる時間が極端に少ないことが考えられます。
「猫との信頼は時間じゃないよ」と思われるかもしれませんが、猫にとっては一緒にいてくれる人ほど安心するのです。
もちろん、一緒にいる時間にお世話してくれる人…になりますが。笑
- ご飯をくれる
- 甘えたいとき甘えさせてくれる
例えば4人家族の中で、お母さんに一番懐く理由は、日中もずっと一緒にいるからです。
いつもあるニオイで安心するのでしょう。
逆に仕事で日中留守にする人は、外の知らないニオイも一緒に付けて帰るので、警戒するのかも。
猫の嫌がることをする
猫に嫌がることをすれば、もちろん懐かないです。
単独行動で自由を好む猫にとって、嫌なこと=ストレスとなるから。
猫の嫌がることは、このような動作です。
- 猫の目をみて反らさない
- 大きな声(音)を出す
- 飼い主のタイミングで触ったり抱っこする
猫の目をじっとみつめる行動は、猫にとってはケンカを売られてるようなもの。
クリクリお目目がかわいくて見てしまうのは仕方がありませんが、その時は飼い主さん側から瞬きをしてあげましょう。
大きな声や音・そっとしてほしいときの強制抱っこなどは、ストレスの溜まる原因となります。
毎日の積み重ねで猫はストレスが溜まる人=嫌いな人と覚えてしまうのです。
他にもありますが、【猫ファースト】な生活を心がけることで改善できます。
低い声やにぎやかな声
男性に多い『低い声』は猫に好かれません。
低い声は、猫同士で威嚇する声も似ているからだそう。
夜中に外で「ウーウー」ケンカのような鳴き声って低いですよね。
逆に女性の高い声のほうはお母さん猫が子猫を呼ぶ鳴き声に似てるから好まれるとも言われています。
子供のにぎやかな声は、甲高いですが猫にとっては【騒音】に聞こえるようです。
静かな場所を好む猫にとって、ストレスが溜まりやすいと言われています。
苦手な香りがする
猫は視力が弱さを補うため、臭覚や聴覚が優れています。
わずかなニオイや音に敏感に反応するのは、このためです。
臭覚に関しては、猫の苦手な香りは存在します。
- 香水
- 服の柔軟剤
- たばこ
- 柑橘系・メンソール系
これらは人が好む香りでも、猫にとっては強烈に苦手なニオイなのです。
猫とコミュニケーションをとるときは、香りがついていないようにしましょう。
わたしは猫を飼うまでシャネルの香水を付けてましたが、やめました(*’▽’*)♪
過去の辛い経験がトラウマになっている
保護猫によく見られるのですが、過去に人からの虐待など辛い経験からトラウマになっていて、人を怖がり甘えることが出来ない猫がいます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)が見られ、生活に支障が出ている猫も。
恐怖のあまり攻撃的になる事があるのは、猫自身も大きなストレスになっているからです。
一度ついた傷は消すことができないですが、根気よく愛情を持って接していくとまた、人を信じてくれることもあります。
どう接すればいいのかわからないときは、獣医さんにアドバイスをもらっちゃおう♪
猫に懐いてもらう方法4つ
猫に懐いてもらう方法は、以下の4つです。
- ご飯をあげる/身の回りのお世話をする
- ゆっくり優しく話しかける
- 猫を構いすぎない
- ケージや隠れる場所を作る
4つの方法について、カンタンに解説します。
ご飯をあげる/身の回りのお世話をする
「え?そんなことで?」と思うかもしれませんが、猫に懐いてもらうのは結構、単純です。笑
ご飯をくれる人や身の回りのお世話をしてくれる人は、猫の好きな人になります。
- ご飯くれる人
- 遊んでほしいときに遊んでくれる人
- トイレ掃除をしてくれる人
- ブラッシングしてくれる人
- 爪切りしてくれる人
- 歯磨きしてくれる人
身の回りの世話でも、爪切りや歯磨きは苦手な猫もいますので、工夫が必要です。
ゆっくり優しく話しかける
猫は静かな環境を好みます。
子供の騒がしい声を苦手とするのは、このためです。
したがって、ゆっくり落ち着いた声で優しく話しかけると、猫も「安全な人だ」と覚えてくれます。
猫を構いすぎない
かわいい猫の姿やしぐさをみると、つい近づいて触れたりだっこしたりしたくなりますよね。
しかし、猫がもし1人になりたい、今は構ってほしくないと思ってたとしたらどうでしょうか。
ものすごいストレスを感じているハズです。
猫はマイペースで、甘えたいときはちゃんと飼い主さんや家族に甘えてきます。笑
猫から近づいてきたら、思いっきり愛情を注いでいきましょう(*’▽’*)♪
ケージや隠れる場所を作る
家族に迎え入れたばかりの時は特に、新しい場所で警戒していることが多いです。
いつも緊張して、ストレスが溜まっていくのはお互い辛い。
そこで、猫の逃げ道というか”安全地帯”を作ってあげましょう。
ケージだと、中まで人が入ってくることがないですし、布で覆って目隠しができます。
また、隠れる場所があれば安心できます。
少しずつ環境になれてくれば、飼い主や家族に懐くようになります。
まとめ:猫が飼い主以外になつかない…理由はニオイだった
今回、猫が飼い主以外になつかない理由についてご紹介しました。
猫は単純な動物で、自分のご飯をくれたり、身の回りのお世話をしてくれる人が好きです。
爪切りや歯磨きなど、一部のお世話に関しては苦手な猫もいるようですが…。
いつも一緒に生活すれば、飼い主家族のニオイも覚え、危険がないこともわかっています。
初めて会った人や、たまにしか会わない人はハードルが高いかもしれません。
まずは、猫に飼い主以外にも懐いてもらうため、猫の習性を理解しましょう。
猫のペースでゆっくり危険がないことを覚えてもらうとよいですよ。
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