猫が移動したあと座っていた場所をみたら、ぎっしりと猫の抜け毛がついていてびっくりしたことありませんか?
うちのやんちゃ猫は黒猫なので、しろっぽいクッションでも黒くみえるほどで。
クッションにコロコロをかけても、2~3回コロコロするともう粘着力がゼロ💦
この抜け毛の量は、いつかハゲちゃうんじゃないか🌀
私がハゲちゃうかもって思ったのは、毛の生え変わり時期【換毛期】だったんです。
じゃ、大丈夫だね!
じゃないんです。生え変わるために大量に抜けた毛を、猫が毛づくろいのとき舐めてしまったら・・・?
「猫の抜け毛が心配すぎるから、猫の後をついてまわる!」
な~んてこと、不可能ですよね。笑
抜けた毛で猫の体調が悪くならないためにするには、【換毛期】の時期をしっかり把握して、抜け毛対策を行うことです。
猫の抜け毛には、換毛期だけじゃなくストレスや病気が隠れていることもあるので、順番にご紹介しますね。^^
猫の毛が生え変わりするのは「換毛期」の時期だった
猫の毛って、ごっそり束になってクッションや床に落ちていることは少ないですが、たまに「なんじゃこりゃ」ってぐらい目に見えるほどの抜け毛をみつけることは多いです。
なんか最近、猫の毛がよく抜けてる感じがするな~💦
と思ったら、猫の毛が夏毛や冬毛に生え変わる時期なのかもしれません。
夏毛から冬毛へ、冬毛から夏毛へと気温の変化に対応するため生え変わる時期のことを【換毛期】といいます。
硬い夏毛からふっさふさの冬毛へ、冬毛から夏毛へ生え変わる時期に、抜け毛が多くなるんです。
生え変わり時期の【換毛期】には、いつもの10倍ぐらい抜ける猫もいるんだって!
なぜ、【換毛期】に毛が生え変わるんでしょうか。
理由は2つあります。
猫の体に体温調節を行う機能がないため、季節の気温に合わせた体温調節と皮膚の健康を保つためです。
猫の体温は外気の温度に左右されてしまうから、体を覆っている毛(被毛)が服のような役割をするんだね。
猫の毛が生え変わる「換毛期」の時期で起こる3つのこと
次は、換毛期に起こることはなにかを解説しますね。
抜け毛の量が多くなる
抜け毛の量が増えること理由は先ほどお伝えしましたが、いったいどの部分が生え変わっているかについて解説しますね。
猫の毛(被毛)は抜けやすいダブルコートと抜けにくいシングルコートの2種類あります。
ダブルコートの毛は、外からの衝撃や日差しなどから皮膚を守る役目のオーバーコート(別名:ガードヘア)と、体温調節の役目のアンダーコート(別名:ダウンヘア)があります。
換毛期で生え変わる毛は、体温調節の役目を持つアンダーコートだよ✨
アンダーコート(別名:下毛)も2種類あり、同じ体温調節の役目としてオーバーコートの下に高密度で生えています。
オーンヘア | ごわごわした毛質の長い毛 |
ダウンヘア | やわらかくて縮れたような毛質の短い毛 |
体内に毛がたまりやすい
換毛期は毛の生え変わりの時期なので、抜け毛が多いことがお伝えしました。
猫の抜け毛は床やクッションに全て落ちるのではなくて、猫の体から抜け落ちる前の抜けやすくなっている毛がたくさんあります。
体の表面についている抜け毛を毛づくろいのとき、舐めて体内に取り込んじゃうです。
猫は自分の体を毛づくろいしたときに体内に入ってしまった自分の毛がある程度の毛量になったら、吐き出します。
うちの猫はうんちと一緒に体の外へ出していますが、ペルシャ猫などの長毛種だと、口から「おえ~」と吐き出すことがあります。
吐き出すことも、猫の体にとっては負荷がかかっているので、こまめにブラッシングをしてあげてください。
スキンシップしながら猫とコミュニケーションもとれるし、猫の健康チェックもできるから、少なくても2~3日に1回ペースが理想かな。
長毛種の場合は、毎日ブラッシングすることを推奨されています。
猫はきれい好きなのでお風呂に入れなくても大丈夫とされていますが、抜け毛をブラッシングで全て取り除けると思っていないので、ブラッシングのあとたまにシャンプータオルで体全体を拭いています。
↓因みに私はこれを使っています。↓
JOYPET(ジョイペット) シャンプータオル 猫用 25枚入×5個 (まとめ買い)
大判サイズで丈夫なので、体の毛だけじゃなく、肉球や指の間・耳の中まで1枚で全部拭けちゃいます。
難点は、ウェットティッシュみたいに上部のふた?をきちんと密閉して保管しないと、中のシートがカピカピに乾燥して使えなくなっちゃうのでご注意を!笑
毛玉ができやすい
抜けた毛は猫が毛づくろいで舐めとって、毛(被毛)の表面をきれいに保ちます。
毛づくろいをあまりしない猫は、毛(被毛)の表面に抜け毛の毛玉ができやすいです。
毛玉ができると、どこかにひっかかりやすくなるので、皮膚炎の心配があります。
毛の表面にできた毛玉を誤って飲み込んでしまうと、毛球症や胃炎・食道炎などの病気を発症する可能性が出てくるので、心配です。💦
猫の毛が生え変わりする「換毛期」はいつごろ?
猫の毛の生え変わり時期「換毛期」は1年に2回あります。
「換毛期」が始まると、猫の毛の成長サイクルと同じ、60~90日間続きます。
猫の毛が夏毛と冬毛で生え変わる理由は、気温の変化に対応しています。
2回とも季節の変わり目に、毛質の違う毛(被毛)に生え変わるため、抜け毛が多くなってしまうんです。
野生時代は外気によって季節を感じ、毛の生え変わりを行っていました。
しかし、現在の室内飼いの猫は直射日光を浴びることが少なくて、年中快適な室温の中で生活しているので、季節感があまり感じられず毛の生え変わりが年中起こることも。💦
だから、室内猫にはブラッシングが大事だよ。^^
夏毛→冬毛への生え変わり時期は11月ごろ
夏毛から冬毛へ生え変わる換毛期は、11月ごろから冬の寒い気温でも耐えることができるように毛(被毛)が生え変わります。
それまで夏の時期に体をおおっていた通気性のある短い毛が抜けて、ふわふわの長い毛に生え変わります。
冬の寒さに順応できるように、保温効果を高くするため毛の密度が上がることも特徴です。
冬毛→夏毛への生え変わり時期は3月ごろ
冬毛から夏毛へ生え変わる換毛期は、3月ごろから夏の強い日差しや気温の暑さに対応できるように毛(被毛)が生え変わります。
それまで冬の時期に体をおおっていたふっさふさな毛が抜けて、ちょっと固めの短い毛に生え変わります。
夏の暑さに順応できるように、通気性を良くするため毛の密度が低くなることも特徴です。
【換毛期】以外の理由で抜け毛が多くなる4つの理由
栄養不足
猫の体に必要な栄養がしっかり摂取されていないと、大量の毛が抜けてしまうことがあります。
特に皮膚や毛(被毛)をツヤツヤで健康な状態を保つため、高品質のたんぱく質が必要です。
餌に十分なたんぱく質の量が含まれていないと、毛がだんだん細くなり、弱くなって抜けやすくなります。
ビタミンAやビタミンEの摂取が足りないと、新しい毛が作られないこともあるから、必要な栄養量が摂取できるように適量をあげてね。
ストレス
猫は繊細な動物なので、小さな出来事でもストレスを感じます。
ストレスを感じた猫は、いろいろな症状に現れることが多いですが、過度な毛づくろいも症状の1つです。
必要以上に毛づくろいをすると、血行が悪くなって炎症をおこすため、抜け毛が増えて脱毛症になってしまうんです。
猫の毛づくろいは、毛(被毛)の汚れを取ったり、体温調節をするために必要なことなのに🌀
そうなんです‼
猫が毛づくろいをする理由は、
「おなじ場所をずっと毛づくろいしている」「毛づくろい時間が長い」などの異変を感じたら、ストレスから来ているのかもしれないので、様子を確認しましょう。
病気かも!?
一般的な換毛期じゃないのに抜け毛が多いと感じたときは、以下にあげた原因の可能性があります。
- 猫ニキビ
- 皮膚糸状菌症
- 皮膚疥癬
- アレルギー
【猫ニキビ(猫ざそう)】
猫が毛づくろいしにくい顎にできやすく、初期症状として下顎に黒いプツプツと点がみえはじめ、進行すると赤く炎症し脱毛していきます。
痒みもでるため、猫が皮膚を引っ搔き続けることで出血する場合もありますので、早期発見するためにも健康チェックは欠かせません。
【皮膚糸状菌症】
カビの仲間「糸状菌」に感染することで、猫の顔周り・耳・手足に発疹が起こり、円形脱毛がみられます。
この病気は人へも感染するため、注意しましょう。
【皮膚疥癬】
ヒゼンダニに感染すると、猫の顔・耳のふちの根元などから激しい痒みや炎症が起こり、かさぶたが出来て脱毛します。
脱毛とあわせて、皮膚の赤みやフケ・痒みも出る場合があります。
こちらの病気も人へ感染するため、注意しましょう。
【食物性アレルギー】
耳の付け根や目の上周辺の皮膚が赤くなり、フケがでたり脱毛がみられます。
脱毛と同時に、下痢や嘔吐の症状もでる場合があります。
こまめに掃除機をかける
換毛期の室内は、どこを見ても猫の毛がついている印象ですよね。
キャットタワーなど猫がいつもいる場所は特に猫の抜け毛が多いです。
猫や人が室内で動くたびに、猫の毛が空間を舞っていると考えるとぎょっΣ(゚□゚;)としませんか?💦
私は猫の毛が服に付いたり家具や床につくのがいやだから、毎日朝とブラッシング後に掃除機をかけてます。^^
それでも気になる箇所には、クイックルワイパーかけちゃう。笑
猫の抜け毛の対応方法 4選
猫の毛をブラッシングする
猫の毛は完全に抜け落ちる前の抜けやすい状態のときに、ブラッシングをして不要な毛を取ってあげましょう。
ブラッシングは猫の抜け毛を取るだけではなく、猫のストレスを解消してあげたり、飼い主さんとスキンシップを行うことでコミュニケーションがとれます。
猫を毛をブラッシングしてコミュニケーションをとりながら、体の健康チェックもできるからいい方法だよ。
ペルシャ猫のような長毛種は、毎日1~2回ブラッシングすることをおすすめします。
雑種はほとんど短毛種になるので、2~3日に1度のペースでブラッシングすれば大丈夫!
うちの猫には、基本的にスキンシップ時間として毎日ブラッシングしているよ🎵
猫にブラッシングするときのブラシは、猫の皮膚や毛(被毛)に傷がつかないものを選び、毛(被毛)の生えている方向へ沿ってブラッシングしてください。
過去に、怖かったブラシがあったね。
すぐに変えてくれたから良かったけど💦
ブラッシングする時間は、猫のストレスにならない程度の5分以内にしましょう。
ブラシに慣れていなかったりブラッシングが苦手な猫には、飼い主さんの手で表面を撫でてあげるとビックリするぐらい抜け毛が出てくるよ。
猫にブラッシングするときは、だっこして機嫌を損なわないようにやさしく行いますよね。
5分のブラッシングでも換毛期だと大量の毛がブラシに付きますが、ブラシに付かなかった大量の細かい抜け毛が、抱き上げている飼い主さんの服にぺったり「くっついてるー。💦」。
抜けた毛は、産毛みたいに柔らかくてふわふわの綿毛のようなので、服に付くと結構しっかり密着して困っていました。
あれなんででしょうね。
猫の毛を取ろうとすればするほど、しっかりくっついちゃってる気がします。💦
柔らかいレーヨン素材や、冬の毛糸素材だとガムテープや掃除で使うコロコロを使うと服が傷みそうでどうしても使えないんですよね。
わたしが購入したお高いカシミヤのニットは、絶対にコロコロかけたくない( ;∀;)
ブラッシングするとき、高い服は着るなってことだな‼笑
(´;ω;`)ウッ…
ブラッシング用に服を用意したとしても普段から猫の毛が服につくから、自分の服を猫の毛から守りたい!
防水スプレーみたいな、「服に吹きかけたら速攻猫の毛がつきません」だと、猫にとって危険なものが含まれているかもしれないし。。。
猫が舐めても安全な方法を考えなきゃいけませんよね。
一番優先すべきは、【猫の安全なもの】を使うこと。
安全面に配慮しているため効果が出るまで少し時間がかかりますが、いつもの洗濯を変えるだけで効果を発揮したらすごいと思いませんか!?
洗濯しただけで、布団を取り込むように洗濯物を外でほこりを払うように猫の毛を払えば、部屋に猫の毛が入ってくることもありません。
猫に安全な洗濯洗剤をランキング形式でご紹介しています。
こちらの記事をご覧ください。↓
お風呂でシャンプーする
猫は自分で毛づくろいをして清潔に保てるので、お風呂に入る必要はないと言われています。
水が嫌いな猫が多いので、無理やりお風呂に入れるのはいけません。
普段から水に抵抗がない猫であれば、抜け毛がひどいなと感じたときシャンプーしてあげるとよいですね。
シャンプーしたときは、毛の根元までしっかり乾かしてあげてね。
水嫌いな猫にどうしても「シャンプーして抜け毛対策したい」と思ったら、うちの猫のように猫用のシャンプーシートを使って、体を拭いてあげると効果あります!
「猫草」を育てて与える
外猫は、本能的に食べられる草を食べて胃を刺激し、体内に溜まった毛玉や異物を吐き出して胃腸の調子を整えています。
室内猫にも、毛玉を吐き出せるように「猫草」※を与えてみましょう。
※猫草:えん麦といわれるイネ科の植物です。
ホームセンターでも売ってるから、簡単に手に入るよ🎵
毛玉ケアができる専用フードを与える
毛玉ケアができる専用フードには、食物繊維が多く含まれていることで体内に溜まった毛玉を食物繊維が取り込み、うんちと一緒に排泄できます。
猫草を育てている飼い主さんが多くいらっしゃるけど、使い方は同じだね。
猫に与えることで食物繊維を取り込み、体内に溜まった毛玉と絡ませて、うんちと一緒に体の外へ出すんだよ。
うちのやんちゃ猫は、毛玉ケアの専用フードを与えなくても、うんちと一緒にするっと出てるみたいで超快便なんだけど、長毛種の猫や口から吐き出すことが難しそうな猫には、専用フードを試してみてはいかがでしょうか。
毛玉ケアができる専用のおやつもあります。
まとめ:猫の毛が大量に抜けるのは何が起こっているのか
猫の毛が大量に抜けるのは、年に2度ある換毛期の時期だったのです。
猫は自分で体温調節ができないので、換毛期に毛質を変えることで体を守っています。
しかし、室内猫は自然の季節を感じることがすくないため、換毛期は特にないです。
抜け毛の理由は換毛期だけが原因じゃありません。
ストレスや病気が隠れている場合もあるため、他の症状がみられる場合は動物病院を受診してくださいね。
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